Mathpresso(ソウル)は、AI学習アプリ「QANDA」の開発を手掛けるEd-tech企業である。韓国の通信大手KTから約12億円を調達し、教育特化型LLMの開発を進めている。グーグルやサムスンなども出資し、総調達額は約190億円に達した。

QANDAは、K12学生向けの学習アプリで、OCR技術を用いたAIアルゴリズムにより、質問写真から迅速に解説を提供する。日本では2018年11月にサービスを開始し、短期間で教育チャートを席巻。月間アクティブユーザー数は70万人、登録ユーザー数は460万人に上る。

2023年冬には、インタラクティブなLLMベースのチャットボットを導入。QANDAは50カ国以上で9000万人のユーザーを持ち、アジア市場を中心に拡大している。毎日800万枚の質問写真がアップロードされ、米国市場への進出も計画している。Prep.Pie(LLM)は、AIを活用した大学受験準備教材ジェネレーターとして、2024年3月のサービス開始を目指す。

Mathpressoは、教育特化型LLMの開発に注力している。60億回以上の解答データを基に、精度の高いモデル構築を目指す。ChatGPTの誤認識問題を克服し、教育市場での精度向上を図る。最終的には、AIチューターを学習インターフェイスに統合し、個別指導や教育機関向けのプラットフォームを提供する計画だ。CEOのJake Yongjae Lee氏は、AIチューターが教育分野に新たな可能性をもたらすと語っている。

出典:プレスリリース