AI inside(東京都渋谷区)は、京都府立医科大学(京都府京都市)と共同で、Stevens-Johnson症候群の眼表面所見の予後を予測するAIを開発した。このAIを用いることで、希少疾患の早期発見や経過予測が可能になり、地域格差の解消に貢献する。

2021年から始まった共同研究により、患者の前眼部写真からSJSやTENの進行度を予測するAIが誕生した。臨床現場での導入により、医師はAIの支援を受けながら、病状の重症度や予後を判定できるようになる。

AI insideが提供するプラットフォーム上で、京都府立医科大学の研究チームが開発したこのAIは、精度の高い予後予測を実現している。AMEDの「難治性疾患実用化研究事業」にも採択され、成果は医学雑誌『Allergy』に公開された。

SJSやTENは、全身に重篤な影響を及ぼす希少疾患であり、適切な治療が必要だ。このAIの開発により、経験の少ない医師でも高度な診断が可能となり、患者への適切な治療介入が期待される。

出典:プレスリリース