Amazonウェブサービス(AWS)は、バイオテクノロジー企業Amgenが生成人工知能(AI)ソリューションを開発するためにAWSとの協力を拡大するとAWS re:Inventで発表した。これらのソリューションは、重篤な病気の患者向けの医薬品の発見、開発、製造のスループットを向上させることを目的としている。Amgenはまた、AWSの堅牢なグローバルインフラストラクチャーと高度なサービスを活用して、新しいデジタルデータと分析プラットフォームを強化する。このプラットフォームは、オハイオ州コロンバス都市圏に来年開設される予定の医薬品の新しい高度な組み立ておよび最終製品包装施設の運用効率と持続可能性を向上させるという。

今後の施設には、Amazon SageMakerを使用したAWS上の接続されたデジタルプラットフォームなど、最新のデジタルおよびロボット技術が組み込まれる。このサービスにより、machine learning(ML)モデルの構築、トレーニング、展開が可能になり、製造データポイントを毎日収集して分析できる。このプラットフォームは、包装ラインでAI、センサー、マシンビジョン システムを利用して、オペレーターの介入を最小限に抑え、手動作業の人間工学的安全性を強化するという。

さらに、パフォーマンス指標のリアルタイムの収集とレポートはMLモデルと統合され、機器の故障を発生前に予測して防止する。この予知保全機能により、ネットワーク上の同様のサイトと比較してダウンタイムが削減される可能性があり、それによって追加の製造能力が解放されるという。

AmgenとAWSはまた、臨床試験のイノベーションなど、研究開発全体にわたるソリューションを開発するために、生成AIおよびMLテクノロジーの実験も行っている。彼らは、APIを介して複数の基盤モデルを提供するサービスであるAmazon Bedrockと、基盤モデル、組み込みアルゴリズム、および事前構築されたMLソリューションを備えたMLハブであるAmazon SageMaker JumpStartを使用して、運用および商業部門向けのソリューションを検討しているとのことだ。

出典:プレスリリース