アドビ(カリフォルニア州サンノゼ)は、ヘンケルとの提携を拡大し、Adobe FireflyとAdobe Experience Cloudを活用することで、コンテンツサプライチェーンを拡張し、デジタルマーケティングの効率化を図ると発表した。ヘンケルは、LOCTITEやPersil、Schwarzkopfなどのブランドを通じて、パーソナライズされた顧客体験を提供することを目指す。

「Adobe Firefly Custom Models」を使用することで、ヘンケルは自社のアセットを活用し、ブランド基準に沿ったコンテンツを迅速に作成できるようになる。Schwarzkopfのチームは、この技術を用いて、顧客の髪の特徴に合わせた商品推薦を行うなど、one to oneのパーソナライゼーションを実現する。

ヘンケルは、Adobe Experience PlatformやAdobe Real-Time Customer Data Platformを組み合わせたRAQNを利用し、B2B/B2C顧客の包括的なビューを確保。Adobe Journey Optimizerの生成AI機能を活用し、カスタマージャーニーを自動で編成し、顧客エンゲージメントを高める計画だ。

生成AIを用いることで、ヘンケルはコンテンツ制作の時間を大幅に短縮し、ブランドに沿ったコンテンツを迅速に提供することが可能になる。マイケル二レス氏は、生成AIの活用により、ヘンケルが新たな機会を切り開くと述べている。リュックダマン氏も、生成AIがパーソナライゼーションの可能性を広げると強調している。

出典:プレスリリース