AP通信(AP)とOpenAIは7月13日、ニュース製品やサービスにおける生成AIの可能性を探求するために提携し、厳選されたニュースコンテンツやテクノロジーを共有すると発表した。OpenAIはAPのテキストアーカイブのライセンス部分にアクセスできるようになり、APはOpenAIのテクノロジーと製品の専門知識の恩恵を受ける。このコラボレーションは、ジャーナリズムを強化するという共通の目標を掲げ、AIシステムの責任ある使用に対する両社の相互の取り組みから実現したものだ。

APは長年にわたり、より効果的なジャーナリズムのために自動化を活用し、AIテクノロジーの統合において地元の報道機関を積極的にサポートする最前線に立ってきた。この提携では、知的財産の保護の取り組みも強調される。APの、事実に基づいた超党派のジャーナリズムを実現しようという姿勢と一致するものだ。

一方、OpenAIは、ジャーナリズムが果たす重要な役割を認識しており、APの経験から学び、自社のAIモデルがニュース業界に与える影響を積極的に強化することを強く期待している。

過去10年にわたり、APはAIテクノロジーを採用してさまざまなタスクを自動化し、コンテンツの提供を拡大してきた。これには、企業収益レポート、スポーツイベントのプレビュー、要約の自動化が含まれる。さらに、AIは音声やビデオの文字起こしにも活用されており、APニュースルームで最近開始されたAI対応の検索機能により、正確な検索結果が提供されている。

APのローカルニュース編集室の強化への取り組みは、ローカル ニュースAIプロジェクトにも及ぶ。この取り組みを通じて、APは地元のニュース編集室が公共安全に関する事件の記事作成、公開会議の文字起こし、気象警報のスペイン語への翻訳など、さまざまなタスクを自動化できるよう支援している。

APとOpenAIの提携は、生成AIの責任ある倫理的な利用を通じて、ジャーナリズムの新時代を先導しようとしている。