Amazonウェブサービス(AWS)は、AWSカナダ西部(カルガリー)リージョンの導入により、カナダのクラウドインフラストラクチャーを拡張した。この新しいリージョンは、分析、セキュリティー、機械学習、人工知能などのさまざまな高度なテクノロジーを、政府、教育、非営利団体を含むさまざまなセクターに提供する。この拡張はカナダに多額の投資を行うAWSの取り組みの一環で、2037年までにカナダ経済に推定179億ドルが注入される予定だという。

AWSカナダ西部(カルガリー)リージョンは3つのアベイラビリティーゾーンを備え、ケベック州の既存のAWSカナダ(中部)リージョンを補完する。AWSのグローバルネットワークは現在、33の地理的リージョン内に105のアベイラビリティゾーンを誇り、さらに追加する予定だ。これらのアベイラビリティーゾーンは、ビジネスの継続性と高可用性アプリケーションの低レーテンシーを確保するために戦略的に配置されており、それぞれに独立した電源、冷却、セキュリティーが装備され、冗長ネットワークで接続されているとのこと。

AWSがカナダ西部に初の主要なクラウドサービス リージョンを設立することで、カナダの顧客のデータストレージのセキュリティー、アプリケーションのパフォーマンス、生産性が向上する予定だ。新しいリージョンでは、堅牢な災害復旧とミッションクリティカルなアプリケーションのデプロイが可能になり、イノベーションを促進する高度なAWSテクノロジーの利点も追加される。AWSはまた、Amazon CloudFrontロケーションによるコンテンツ配信ネットワークを拡張し、エンドユーザーのレーテンシーをさらに削減するためにトロントとバンクーバーのAWSローカルゾーンを発表したという。

AWSのカナダへの投資の経済的影響は多大であり、年間9,300以上のフルタイム相当の雇用を支え、GDPに310億ドル以上貢献すると予測されている。AWSカナダ西部(カルガリー)リージョンだけでも、毎年1,300人以上の雇用が創出され、2037年までにGDPが41億ドル増加すると予想されている。この成長は、建設、エンジニアリング、通信などの幅広いセクターに恩恵をもたらすと予想されているとのことだ。

ソース:Amazon Press release archive_AI