BrainChip Holdings Ltdは、高性能と効率が最優先される環境でAIアプリケーションを強化するように設計された新しいデバイスである「Akida™ Edge Box」の近々のリリースを発表した。VVDN Technologiesと協力して開発されたこの製品は、2024年初めに先行販売を開始する予定で、ラスベガスで開催されるCESイベントで展示される予定だという。

Akida Edge Boxは、ビデオ分析、顔認識、物体検出などのビジョンベースのAIタスク向けに調整されている。複数のセンサーからの入力を処理する機能を備えており、インテリジェントエッジ コンピューティングのための多用途のソリューションを提供する。このデバイスのコンパクトなサイズと強力な機能により、スケーラブルなAI導入にとって魅力的なオプションとなるという。

BrainChipのニューロモーフィックプロセッサーを活用するAkida Edge Boxはオンチップ学習を提供し、クラウドサービスに依存せずにデバイスを適応させ、パーソナライズできるようにする。この機能により、データのプライバシーとセキュリティーが強化されると同時に、AI導入に多大な費用がかかる大規模なトレーニングの必要性も軽減されるという。

このデバイスは、リアルタイムAI処理を提供することで、さまざまな業界を変革する準備ができている。セキュリティーでは、侵入を検出し、権限のない個人を特定でき、小売では在庫管理と損失防止に役立つ。Akida Edge Boxは、産業環境での品質検査や患者監視のためのヘルスケアにも応用されており、複数の分野にわたる幅広い用途を示しているとのことだ。

出典:プレスリリース