Cerebras Systemsは、アブダビに本拠を置く技術グループG42と提携し、同社のAIスーパーコンピューターネットワークへの最新の追加製品であるCondor Galaxy 3の構築を発表した。この新しいクラスターには、CerebrasのCS-3システムが64台組み込まれており、各システムには業界で最も強力なAIチップであるWafer-Scale Engine 3が搭載されており、8エクサフロップスの驚異的なAIコンピューティング能力を提供する。

CerebrasとG42の協力により、既に2つの世界最大のAIスーパーコンピューターCondor Galaxy 1および2が誕生した。テキサス州ダラスにあるCondor Galaxy 3が追加されると、ネットワーク容量は2倍の16エクサフロップになる。この拡張により、AIモデルの開発がさらに強化され、この分野のイノベーションが促進される予定だ。

G42のグループCTOであるキリル・エフティモフ氏は、進行中のプロジェクトに対する熱意を表明し、著名なオープンソースAIモデルのトレーニングにおけるネットワークの成功を強調した。Condor Galaxy 3による容量の増加は、AIテクノロジーの進歩の新たな波を引き起こすと予想される。Condor Galaxyネットワークは、世界をリードするバイリンガルアラビア語モデルや最高のパフォーマンスを誇る臨床言語モデルなど、高度な生成AIモデルのトレーニングに貢献してきた。

Condor Galaxy 3のコンピューティング能力の中核はCerebras CS-3システムにあり、それぞれが4兆個のトランジスタと900,000個のAIコアを誇るWSE-3チップを搭載している。このチップはTSMCの5ナノメートルプロセスを使用して製造されており、前世代の2倍のパフォーマンスを実現すると約束されている。CerebrasのCEOであるAndrew Feldman氏は、G42とのパートナーシップにおけるCS-3システムの役割に誇りを表明し、今後のスーパーコンピューターが提供するAIの計算能力と効率の大幅な飛躍を強調した。Condor Galaxy 3の発売は2024年の第2四半期に予定されており、詳細はCerebrasのウェブサイトでご覧いただける。

出典:プレスリリース