デル・テクノロジーズ(テキサス州ラウンドロック)は、Meta社との協業を発表した。この提携により、デル・テクノロジーズの顧客は、同社のITインフラストラクチャー、クライアントデバイス、プロフェッショナルサービスの生成AIポートフォリオとともに、Meta社のLlama 2モデルをより容易に導入・展開することが可能となる。デル・テクノロジーズのチーフAIオフィサー、ジェフ・ブードロー氏は、「さまざまな業界の事業運営や競争方法が、生成AIによって大きく変わりつつある新たな時代の始まりにいる。当社とMeta社は、両社のテクノロジーコラボレーションを基盤に、あらゆる規模の環境への展開に最適なソフトウェアとハードウェアインフラストラクチャーと、詳細な導入ガイドを組み合わせて提供する。これにより、全ての顧客にとって、オープンソース生成AIをより活用しやすい環境を実現する」と述べている。

デル・テクノロジーズのアジア太平洋および日本地域担当シニアバイスプレジデント、クリス・ケリー氏は、「生成AIの展開には、複数のロケーションが伴うこともあり、データのプライバシーやIPのセキュリティー、またデータ重力の影響といった考慮すべき重要な観点から、多くの顧客がオンプレミスソリューションを優先している。顧客は、Meta社のLlama 2モデルを当社の生成AIポートフォリオに統合することで、デジタルトランスフォーメーションを加速させるとともに、顧客、従業員、市場とのつながりを強化して、価値あるインサイトを実際のアクションに変えることが可能となる」と述べている。

今回発表したコラボレーションは、デル・テクノロジーズのインフラストラクチャーポートフォリオとMeta社のAIモデルであるLlama 2ファミリーの統合によって、オンプレミスのAI環境を簡素化するものだ。既存のデータセンターやエッジロケーションなど、オンプレミス環境における生成AIの取り組みを加速させることができる。デル・テクノロジーズは、Meta社のLlama 2モデルを自社のシステムサイジングツールに統合することで、Llama 2をベースにしたAIの取り組みを強化する最適なソリューションの実現を支援するとのこと。

Meta社のLlama 2と統合した「Dell Validated Design for Generative AI」は、事前テスト済みで実証済みのデル・テクノロジーズのインフラストラクチャー、ソフトウェア、サービスを提供し、オンプレミス環境におけるプロジェクトの展開と管理を合理化する。顧客は、展開と構成設定を完全に文書化したガイドによって、自社の生成AIインフラストラクチャーをより迅速に立ち上げて実行し、予測可能な状態でLlama 2を運用できる。あらゆる規模の顧客が、Meta社のLlama 2とデル・テクノロジーズによる生成AIソリューションのテクノロジーとサービスの幅広いポートフォリオによって、高い信頼性のツールを活用して、デスクトップからコアデータセンター、エッジロケーション、パブリッククラウドまで、生成AIソリューションを展開することが可能となるとのことだ。

出典:プレスリリース