Fermyon Technologiesは2023年7月26日、同社のFermyon CloudにSQLデータベースサービスを導入し、WebAssemblyでサーバーレスアプリを構築する開発者向けにNoOpsデータベースを提供する最初の企業となったと発表した

この新たな追加により、開発者は、ローカル開発環境とクラウド実行環境の両方で、データベースのプロビジョニングと管理の面倒なプロセスを回避できるようになった。 この機能強化により、Fermyon Cloudは完全なサーバーレス製品となり、市場で最も高速、最も安全、柔軟、かつコスト効率の高いソリューションになった、と同社は主張している。

昨年、Fermyonは、開発者の間で広く人気のあるオープンソース製品であるSpinを導入し、WebAssemblyサーバーレスアプリを簡単に構築できるようにした。SpinとFermyon Cloudを組み合わせることで、高速なサーバーレスプラットフォームが提供され、Fermyon Spinアプリが1ミリ秒未満で起動され、各アプリの最適なパフォーマンスが保証される。

Fermyonによると、ステートフルコンポーネントを備えたフルスタック アプリを構築する際に、AWS Lambdaなどのサーバーレス製品を使用する開発者が直面する課題に対処するために、Fermyonはホスト型SQL backend serviceービスをFermyon Cloudに直接統合した。これにより、開発者はデータを即座に保存および取得できるため、  SQLデータベースを手動で管理する必要がなくなる。この進歩により、Fermyonはステートレスマイクロサービス アーキテクチャーを備えたステートフルアプリをサーバーレス開発者がよりアクセスしやすくすることを目指している。

発表の中でFermyonの共同創設者兼CEOであるMatt Butcher氏は、ミリ秒未満のコールドスタート、サンドボックス化されたセキュリティー、ベンダー ロックインからの解放を実現し、Fermyon Cloudを強力かつ機能的なものにするWebAssemblyの役割を強調している。
NoOpsデータベースとWebAssemblyの統合により、Fermyonはサーバーレスアプリの構築と展開のプロセスを合理化し、他の主要なサーバーレス製品と直接競合することを目指すという。