Flucle(大阪市中央区)は、労務管理の課題をテクノロジーで解決する「HRbase PRO」を提供。同社は社会保険労務士向けに特化したクラウドサービスで、労務相談の効率化を図っている。2023年にはAIを活用した新たなサポートツール「労務相談AI」の開発に着手し、β版の提供を開始した。

「労務相談AI」は質問に対してAIが根拠資料を集め、回答の要約を自動生成する機能を持つ。社会保険労務士と専門チームが開発に携わり、専門家向けの精度の高い回答生成を目指している。FlucleはこのAIツールで業界に先駆けた提案を行っている。

2024年2月にはβ版の公開前にも関わらず、前月比で売上が352%、契約数が255%増加するなど、記録的な成長を遂げた。特にスタンダードプランの契約割合が急増し、大規模・中規模事務所からの支持が集まっている。Flucleは「労務相談に強い事務所をつくる」ことをサービスの価値として位置付け、AI技術を駆使した労務相談の効率化を目指している。

今後、Flucleは労務相談AIの機能拡充を進める予定だ。自社資料の反映や労務管理ガイド機能との連携強化、関連資料への判例追加などが計画されている。β版は現在限られたチャネルからの申し込みのみ受け付けており、正式リリース後は「HRbase PRO」のメイン機能として全ユーザーが利用可能になる。正式リリースの日程は未定で、関心を持つ社会保険労務士にはセミナーやメールマガジンを通じて案内を行っている。

出典:プレスリリース