ビデオ会議用の組み込みAIテクノロジーに特化したスタートアップHeadroomとビジュアルコラボレーション ソフト大手のLucid Softwareが現地時間7月14日に提携を発表した。この提携で、LucidユーザーがLucid Visual Collaboration Suite内で直接仮想会議を開催できるようになる。ユーザーはLucidプラットフォームを離れることなく、ブレーンストーミングから意思決定にシームレスに移行できる。

さらに、LucidchartまたはLucidspark内で簡単にクリックするだけでHeadroomのビデオ会議を開始でき、リアルタイムのコラボレーションが容易になる。参加者は、特定のフローチャート、ブレーンストーミングセッション、ダッシュボード、またはその他のビジュアルを見ながら、状況に応じてお互いを見たり聞いたりできるため、ディスカッションがより有意義になるという。

HeadroomのCEO兼共同創設者であるAndrew Rabinovich氏は、仮想チームとハイブリッドチームのための包括的なコラボレーション スイートを構築する際のビデオ会議とAIの重要性を強調した。同氏によればHeadroomのAIは、リアルタイムのエンゲージメント分析、自動化されたアクションアイテム、会議の概要、ビデオハイライト、重要な洞察の抽出を提供する。一方、Lucidの動的なビジュアルプラットフォームは、アイデア出し、迅速な調整、戦略開発を支援する。膨大な会議データを手動で処理する必要がなく、重要な情報を見落としたり忘れたりしないように設計されている。AIを活用することで、議論されたコンテンツの90%が保存され、Lucid内で検索・共有可能なナレッジベースになる。

Lucid Softwareの最高製品責任者であるDan Lawyer氏は、このコラボレーションの利点を強調し、ユーザーがリアルタイムで接続して視覚空間で共同作業できるようになり、複雑な会話に魅力的な方法でコンテキストを提供できると述べた。さらに、コラボレーションによって視覚的な成果物が作成され、会議終了後も持続できるため、より適切な意思決定が促進され、イノベーションが加速される。