ヘッドウォータース(東京都新宿区)は、企業向けに「Azure OpenAI Service」を活用したGPTサービスを拡充。RAGシステムや伴走支援型ラボなど、多様なソリューションを提供してきた。最近、顧客からは生成AIプロジェクトへの最新技術導入の要望が増えている。

企業のニーズは、生成AIやLLMの実験的導入から、業務活用へと変化。社内のWord、PowerPoint、PDFなどの非構造化ファイルを学習データにすることで、独自ナレッジを活用した生成AIのカスタムが求められている。視覚情報を含むファイルや動画、音声データも活用され、「マルチモーダルAI×RAG」の重要性が高まっている。

同社は「Azure OpenAI Service GPT-4 Turbo with Vision」の発表後、サービスの検証を開始。画像や映像を読み取り、文言化する研究開発を進めており、「プロンプトエンジニアリングラボ」に「マルチモーダルAIナレッジ」を組み込んだ結果、複数の顧客から受注を獲得。これを機に「マルチモーダルAIラボサービス」の提供を開始する。

マルチモーダルAI市場は、2023年の10億米ドルから2028年には45億米ドルへと成長が見込まれている。今後、ヘッドウォータースはXRスマートグラスや未来型UXアプリ、エッジAIへの適用など、新たなソリューション展開を図る。また、生成AI経済圏の拡大に向けて、顧客企業とのビジネスパートナーシップを強化していく方針だ。

出典:プレスリリース