IBM(ニューヨーク州アーモンク)は、ランサムウェアやその他のサイバー攻撃から顧客のデータを保護するため、IBM Storage FlashSystemの新製品としてAI強化バージョンのIBM FlashCore Module(FCM)テクノロジーと、IBM Storage Defenderソフトウェアの新バージョンを発表した。これらの新機能により、攻撃の迅速な検知と対応が可能になる。

第4世代のFCMテクノロジーは、AI搭載センサーを用いてサイバー脅威を早期に通知し、エンドツーエンドのデータ・レジリエンスを実現する。IBM Storage FlashSystemファミリーに組み込まれたこの技術は、Storage Defenderと連携し、企業の迅速な復旧を支援する。

IBMの既存FlashSystem製品は、インライン・データ不整合検出ソフトウェアとクラウドベースのAIを活用し、書き込み中のパフォーマンスを損なうことなく、受信データをブロックレベルでスキャンする。新しい第4世代FCMは、機械学習モデルを使用してランサムウェアを1分以内に検出する能力を持つ。

IBM Storage Defenderソフトウェアは、ハイブリッド・マルチクラウド環境におけるエンドツーエンドのデータ・レジリエンスを提供する。新バージョンでは脅威検出機能が拡張され、IBM Researchが開発したAI搭載センサーにより、高精度で迅速な検出が可能になる。また、IBM QRadarやIBM Guardiumなど他のIBM製品との統合が容易である。

IBMの新しいFCMハードウェアとStorage Defenderソフトウェアは、AIを活用してサイバー攻撃に対抗する。これらの製品は、金融機関や医療機関を含む顧客に包括的なデータ・レジリエンスを提供し、攻撃の未然防止と迅速な復旧を支援する。IBM FlashSystemのバーチャル・デモやStorage Defenderの詳細は、IBMのウェブサイトで提供されている。

出典:プレスリリース