イクシス(神奈川県川崎市)の防災・安全管理用AI検知システム「GENBA-Monitor AI検知」が、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS(New Technology Information System)」に登録されたと発表した。NETISは、新技術の活用を推進し、情報の共有及び提供を目的としたデータベースシステムである。NETIS登録技術は、公共工事の施工者が新技術の活用を提案し、実際に工事で活用された場合には、効果に応じて工事成績評定の加点の対象となるという。

イクシスの「GENBA-Monitor AI検知」は、画像解析AI技術と高性能カメラ「GENBA-Monitor(IoTネットワークカメラ)」を組み合わせ、撮影した画像から監視対象物体の変位・消失をAIが検知するシステムである。変位・消失を検知した場合はアラートメールが送信され、解析結果を閲覧できる。防災関連・安全管理を支援するシステムとして、DX時代に対応しているとのこと。

本サービスの特徴としては、屋外対応、夜間対応、誤検知防止、複数監視、通知機能、閲覧機能がある。具体的には、光や天候の影響を軽減し屋外で使用可能であり、赤外線カメラで夜間でもAIが検知可能である。また、連続検知のみを通知することで遮蔽物による誤検知を防止し、1台のIoTカメラで最大3カ所まで同時監視が可能である。さらに、監視対象物体の変位をAIが検知し、アラートメールを送信する。解析結果(検知結果)はクラウドで閲覧可能であるという。

本サービスの活用現場は防災関連と安全管理の二つである。防災関連では、斜面の監視(崖の落石・法面崩落検知)、河川・道路の監視(増水・冠水検知)などがある。安全管理では、安全用具(コーン・バリケードなど)の移動検知、万能塀・フェンス・看板の倒れ検知などがあるとのことだ。

出典:プレスリリース