Idein(東京都千代田区)は、自社のエッジAIプラットフォーム「Actcast」とマルチモーダルLLMを組み合わせた新しい画像解析ソリューション「LLM App on Actcast」の提供を開始した。このソリューションにより、AIの民主化がエッジAIのPoC領域にも広がることになる。従来のPoCの障壁を取り除き、ソフトウェア開発なしで実証実験が可能になるため、ビジネス価値の検証にかかる時間とコストを大幅に削減できる。

「LLM App on Actcast」は、プロンプトエンジニアリングを用いて、非エンジニアでも簡単に操作できる。OpenAIの「ChatGPT」などのクラウドLLMのAPIを活用し、エッジデバイスで撮影した画像に対する推論を行う。プライバシーを考慮したPoCが容易になり、大量のデバイスも遠隔で一括管理できる。

データ処理の需要増加に伴い、クラウドの負荷軽減やプライバシー保護への関心が高まっている。Ideinはこれに応え、「LLM App on Actcast」を開発。初期投資が必要だったPoC用ソフトウェアをプロンプトエンジニアリングで代替し、ビジネス価値の検証に集中できるようにした。同社は今後、パートナー企業との協業を拡大し、エッジAIの社会実装を推進する計画だ。

Actcastは、AIソリューション開発企業向けのプラットフォームサービスであり、AIカメラやAIマイクなどを活用したサービスの導入を「低価格・迅速・大規模」に実現する。センシングデバイスを用いたリアル空間の情報収集や、リモートでのデバイス管理・運用が可能で、プライバシーに配慮した利用が可能となっている。また、Ideinの高速化技術により、最先端のAI解析を小型デバイスで実行できる。

出典:プレスリリース