サンフランシスコで開催された RSA カンファレンス 2024 で、Inpher は、大規模言語モデル (LLM) におけるユーザー入力のプライバシーとセキュリティを強化するために設計されたソリューションである SecurAI の一般提供を発表しました。現在、エンタープライズ展開の準備が整っているこのソリューションは、速度とパフォーマンスを最適化するために NVIDIA H100 Tensor Core GPU を組み込んでいます。

NVIDIA の製品セキュリティ担当副社長である Daniel Rohrer 氏は、企業が生成 AI をビジネス プロセスに安全に統合することの重要性を強調しました。同氏は、Inpher とのコラボレーションにより、組織は機密コンピューティング テクノロジのメリットを享受でき、データの有用性とビジネスの生産性が向上すると述べました。

機密 GPU を搭載した SecurAI は、検索拡張生成 (RAG) を機能に導入しています。このソリューションは、ユーザー プロンプトが機密のままであり、モデル プロバイダーに公開されないことを保証すると同時に、モデル出力を改善します。さまざまなビジネス サービスやアプリケーションと統合され、エンタープライズ ユーザーが独自のファイルをアップロードして、特定の組織のニーズに対応できるようにします。

Inpher の CEO 兼共同創設者である Jordan Brandt 博士は、同社のプライバシーと責任ある AI の使用への取り組みを強調しました。SecurAI は Trusted Execution Environment 内で動作し、データ処理のための安全な領域を提供し、独自のビジネス データや個人情報などの機密情報を、ホスティング インフラストラクチャ自体を含む外部の関係者から保護します。このアプローチは、データ侵害や不正アクセスのリスクを軽減することを目的としており、SecurAI はデータ プライバシーを優先する組織にとって安全な選択肢となります。

出典:プレスリリース