Intel Labsは、12月10日から16日までニューオーリンズで開催される権威あるNeurIPS 2023コンファレンスで最新のAI研究を発表する予定だ。同社は、「AI Everywhere」ビジョンに関する洞察を共有し、ブース番号405で12件の主要なコンファレンス論文と19件のワークショップ論文およびデモを含む31件の論文を寄稿する。彼らの研究は、気候モデリングや創薬から材料科学に至るまで、さまざまなAIアプリケーションに及び、グラフ学習、マルチモーダル生成AI、最適化技術の進歩も含まれているという。

同社はまた、AI研究者と材料科学者の協力促進を目的とした「AI for Accelerated Materials Discovery(AI4Mat)ワークショップ」を12月15日に開催するという。このワークショップでは、AIを活用した材料の発見と開発における課題に取り組む。NeurIPS 2023におけるIntel Labsの研究はいくつかのカテゴリーに分類されており、それぞれの分野での重要な発見が取り上げられているとのこと。

AI for Scienceカテゴリーでは、Intel Labsはテキサス大学オースティン校と協力して、脳の反応を予測し、脳のマルチモーダル処理能力についての洞察を提供する脳エンコーディングモデルを開発した。また、ケベック人工知能研究所と提携して、機械学習用の大規模気候モデル データセットであるClimateSetと、材料科学研究用の最先端の言語モデルであるHoneyBeeを作成した。

マルチモーダル生成AIに関して、Intel Labsは、AIモデルのバイアスを低減する合成データを生成する手法であるCOCO-Counterfactuals、3Dビデオ生成を簡素化するLDM3D-VR、および2D画像から3Dシーンを再構成する画像レンダリング手法であるCorresNeRFを導入している。AIパフォーマンスの向上の分野では、正確なタンパク質モデリングのためのDiffPackと、ネットワークの微調整プロセスを最適化するInstaTuneを紹介するとのこと。

最後に、グラフ学習において、Intel Labsは、ナレッジグラフ推論のためのパスベースの手法であるA*Net、ナレッジグラフ推論のための基礎モデルであるULTRA、および機械学習の理解能力を強化するコンパイラーグラフベースのプログラム表現であるPerfographを発表する。Intel Labsからのこれらの貢献は、AIの分野を前進させ、幅広いアプリケーションをサポートする準備が整っているとのことだ。

出典:プレスリリース