Gartnerが実施した最近の調査では、大企業(LE)のCIOの大部分が2023年にITチームの拡大を検討していることが明らかになった。この調査には、北米、EMEA、APAC地域のLE CIO 182名を含む501名が回答し、IT部門内の採用傾向と課題についての洞察が得られる。

調査結果によると、LE CIOの81%が来年IT部門の人員を増やす計画を立てている。チームの規模が変わらないと予想しているのはわずか5%であり、人員の減少を予想しているのは14%だけだ。Gartnerは、採用の遅れと学習曲線により、世界的な雇用への影響は中立的なままになると予測している。

この調査はまた、AIで強化された労働者が現在テクノロジー関連の業務に貢献しているのはわずか4%であることも強調しており、AIの労働力への統合がまだ初期段階にあることを示している。

デジタルイニシアチブをサポートする必要性が、IT部門の人員増加計画の背後にある重要な推進力だ。実際、LE CIOの67%は、これらの取り組みの需要を満たすために、2023年にITチームを少なくとも10%拡大することを計画している。しかし、経済状況により雇用には課題​​が生じており、LE CIOの41%がIT部門の採用が遅れていると報告し、35%がIT予算の減少を経験し、29%がIT人材の採用凍結に直面していると報告している。

これらの課題を克服するために、CIOは地理的要件や役割要件を緩和してIT人材プールを拡大するなど、積極的な戦略を採用している。一部の組織は、若手技術者を雇用し、重要なテクノロジーのニーズに対応するスキルアップの機会を提供することで成功を収めている。

この調査では、現在、フルタイム従業員(FTE)がテクノロジー関連の仕事の56%を担当している一方、自動化とAIによる貢献は9%強であることも明らかになった。DXの取り組みにおけるFTEへの依存度の高さは、2023年にIT部門の人員を増やす背景にある動機を説明している。

LE CIOにとってIT人材のスキルアップは優先事項であり、採用プロセスにおける技術スキル、ソフトスキル(コミュニケーションや人間関係の管理など)ss、文化への適合に重点が置かれている。2023年に最も重要な技術スキルとして、サイバーセキュリティー、クラウドプラットフォーム、顧客/ユーザーエクスペリエンスが挙げられている。