Mapbox(本社:アメリカ合衆国)は、AI機能を備えた「Navigation SDK」を発表した。このSDKを使用することで、自動車メーカーはApple CarPlayやAndroid Autoに匹敵する機能を提供可能になる。AI音声アシスタント「MapGPT」を搭載し、ドライバーは会話を通じてナビゲーションや車両の各種システムを操作できるようになる。

本SDKには「Mapbox for EV」も含まれており、BMWとMINIのEVルート計画システムとして利用されている。車両のバッテリーシステムと連携し、航続距離を予測する。充電ステーションのリアルタイム情報を提供し、支払い処理も可能にすることで、ドライバーの利便性を高める。

さらに、SDKは車載ナビゲーションのビジュアルを強化する。マップには「Mapbox Standard」スタイルの3D機能が適用され、多くの都市のランドマークが立体的に表示される。これにより、ドライバーにとってより鮮明で理解しやすいナビゲーション体験を提供する。

また、「Mapbox Traffic」により、渋滞情報を分単位で更新し、ドライバーに正確な推定ドライブ時間と最適なルートを提供する。この交通モデルは、実際の運転データから学習し、地域特有の運転パターンに合わせて調整する。Mapboxは自動車メーカーとの協力を通じて、モバイルアプリの利点を車載ナビゲーションに取り入れ、ユーザー体験を向上させている。

出典:プレスリリース