MongoDB, Inc.は、AWS re:Invent 2023でMongoDB Atlas Vector SearchをAmazon Bedrockと統合する意向を発表した。この統合は、組織の運用データを利用してAmazonウェブサービス(AWS)での次世代アプリケーションの開発を促進することを目的としている。生成AIとセマンティック検索機能を組み込んでいる。この動きにより、開発者が生成AIを使用して複雑なタスクを実行し、MongoDB Atlas Vector Searchによって処理された独自のデータに基づいて最新の応答を提供するAWSアプリケーションを作成するプロセスが簡素化されることが期待されているとのこと。

AWSのフルマネージドサービスであるAmazon Bedrockは、安全でプライベートな生成AIアプリケーションを構築するための幅広い機能とともに、単一のAPIを介して一連の高性能基盤モデルを提供する。Amazon Bedrockとの統合により、組織はこれらのアプリケーションをより迅速かつ簡単にAWSにデプロイできるようになる。これらのアプリケーションは、MongoDB Atlas Vector Searchによって処理されたデータに基づいて動作し、より正確で関連性の高い応答を提供できる。MongoDB Atlas Vector Searchは、ベクトルデータのみを保存するアドオン ソリューションとは異なり、組織の全てのデータを保存および処理できる、グローバルに分散された運用データベースと統合された、高性能でスケーラブルなベクトルデータベースとして機能するという。

Amazon Bedrockとの統合により、顧客は独自のデータを使用して基礎モデルをプライベートにカスタマイズし、データをベクトル埋め込みに変換し、MongoDB Atlas Vector Searchを使用してこれらの埋め込みを処理できるようになる。これにより、顧客は手動コーディングを必要とせずに、関連性のあるコンテキストに応じた応答でユーザーのクエリーに応答するアプリケーションを構築できるようになる。例えば、アパレル小売組織は、在庫リクエストをリアルタイムで処理したり、在庫商品の類似スタイルを提案して顧客の返品や交換をパーソナライズしたりするタスクを自動化する生成AIアプリケーションを開発できる。この統合は、今後数力月以内にAWSで利用可能になる予定だとのことだ。

出典:プレスリリース