Moody's Corporationは、生成人工知能(GenAI)を搭載した新しい検索および分析ツール、「Moody’s Research Assistant」を発表した。このツールは、Moody’s vast proprietaryコンテンツと最新の大規模言語モデル(LLM)を利用して、顧客が Moody'sの信用調査、データ、分析から新たな洞察を生み出すのを支援する。GenAIを活用した調査ツールが金融市場参加者向けに市販されたのはこれが初めてとなるという。

Moody's Research Assistantは、大量の情報を統合するように設計されており、ユーザーが融資や投資の機会を評価し、開発を監視し、企業を比較し、分析ワークフローを迅速かつ大規模に強化できるようにする。このツールは Moody's vast proprietaryコンテンツと最新のGenAIテクノロジーに基づいており、ユーザーはより包括的なリスクに関する洞察をより迅速に生成できるという。

Moody's Research Assistantの試験運用中に、ユーザーからは生産性と効率の向上が報告された。パイロット期間中に観察された指標は、ユーザーがMoody's Research Assistantを使用することで、データ収集に費やす時間を最大80%、分析に費やす時間を最大50%節約できることを示唆している。全体として、このツールにより、ユーザーは金融アナリストの典型的なタスクや職務の実行に費やす時間を最大27%節約できるという。

Moody's Research Assistantは、Moody'sの主力格付けおよび調査ソリューションであるCreditViewのアドオンとして利用できる。このツールは、MicrosoftのAzure OpenAIサービスと高度な言語処理テクノロジーを使用して、CreditViewの既存の情報検索システムを補完する。テキストコンテンツ内の関連するエンティティ、業界、地理的地域を効果的に識別する。このツールは、Moody’s Investors Serviceからの最新の格付けアクション、信用意見、調査レポートを網羅し、ユーザーにリアルタイムの回答を提供する。将来的には、Moody's Research Assistantは、信用、気候、サイバー、コンプライアンス、サプライチェーンなどを含むリスク領域全体にわたって、Moody'sのデータ​​とコンテンツをさらに活用できるよう拡大する予定だとのことだ。

出典:プレスリリース