Google Cloudは、著名なゲーム開発者およびパブリッシャーであるNCSOFTのAIインフラストラクチャープロバイダーとなり、社内の大規模言語モデルであるVARCO LLMを強化している。この特殊なモデルは、テキスト生成、デジタルキャラクターの管理、プレーヤーの対話に応答する動的なストーリーラインの作成など、NCSOFTの高品質のゲームコンテンツの作成に不可欠だ。このパートナーシップは、プレーヤーにとってゲーム体験をよりインタラクティブかつダイナミックにすることで、ゲーム体験を強化することを目的としている。

ゲーム業界が進化するにつれて、開発者がより魅力的なプレーヤーエクスペリエンスを生み出すために生成AIツールが不可欠になってきている。Bain & Companyの調査によると、今後10年以内に生成AIがビデオゲーム開発プロセスの半分以上をサポートするようになるだろう。NCSOFTによるGoogle CloudのAIソリューションの採用は、高度なゲーム体験に対する需要の高まりに応えるためにテクノロジーをスケールアップするための戦略的な動きであるという。

NCSOFTは、過去1年間、VARCO LLMの開発とトレーニングにGoogle Cloud Tensor Processor Units (TPU)を利用してきた。Google Cloud TPUの使用により、NCSOFTは大規模なAIトレーニングワークロードのパフォーマンスとコスト効率を向上させることができた。この技術提携により、NCSOFTは動的なコンテンツ作成、リアルなプレーヤーとキャラクターの対話、AI主導のカスタマーサポート チャットボットなど、AIを活用したさまざまなゲームサービスを提供できるようになるという。

NCSOFTとGoogle Cloudの間の継続的なパートナーシップは引き続き発展しており、NCSOFTはVertex AIやBigQueryなどの他のGoogle Cloudソリューションを活用している。この提携は、グローバルサービスを拡大し、ゲーム分野における技術進歩の限界を押し上げるというNCSOFTの取り組みを強調するものだという。

出典:プレスリリース