Google Cloud(アメリカ)は、AIテクノロジーを駆使し、サービスレベル目標(SLO)の定義と理解を支援する新ツール「SLOgpt.ai」を開発したパートナー企業Nobl9の取り組みを紹介した。このツールは、Vertex AIを利用し、ユーザーがパーソナライズされたSLOを設定することを可能にするという。

GoogleのSREチームが提唱するSREアプローチは、分散システムの健全性を把握し、信頼性を維持しながら技術の発展を促すために役立っている。しかし、SLOの設定は変化する顧客の期待に応じて調整が必要であり、特に初心者にとっては直感的ではない。Nobl9の新しいツールは、このような課題に対応するために開発されたという。

Nobl9(アメリカ)が開発した「SLOgpt.ai」は、大規模言語モデル(LLM)を活用し、専門家レベルのシグナル解釈を自然言語インターフェイスで提供する。これにより、複雑な信頼性データを理解しやすくなる。また、Nobl9は「Nobl9 Reliability Center」もリリースし、実際のサービスデータとの新しい対話が可能になったという。

Nobl9の顧客は、Google CloudのVertex AIを活用して、信頼性レポートと直接対話し、SLOに関するさまざまな質問を行うことができる。例えば、サービスの可用性目標達成状況やエラーバジェットの状態など、具体的な情報を得ることが可能だ。Google Cloudとそのパートナーは、このようなテクノロジーを活用し、世界中の顧客に高い信頼性を持つサービスを提供しているとのことだ。

ソース:AI & Machine Learning | Google Cloud Blog