NVIDIAは、同社のGB200 Grace Blackwellスーパーチップを搭載した最新のAIスーパーコンピューター、NVIDIA DGX SuperPODを発表した。この新しいシステムは、数兆個のパラメータモデルの膨大な処理要件を処理するように設計されており、大規模な生成AIトレーニングと推論タスクの継続的な運用を保証する。DGX SuperPODは水冷ラックスケールアーキテクチャーを誇り、FP4精度で11.5エクサフロップスのAIスーパーコンピューティングパワーを提供し、ラックを追加することでさらに拡張できる可能性がある。

DGX SuperPODの主要コンポーネントであるDGX GB200システムには、それぞれGrace CPUとBlackwell GPUで構成される36個のNVIDIA GB200スーパーチップが統合されている。これらは第5世代NVIDIA NVLinkを通じて相互接続され、特定のAIワークロードに対してNVIDIA H100 TensorコアGPUと比較して最大30倍のパフォーマンス向上を達成できるスーパーコンピューターを形成する。DGX SuperPODは、NVIDIA Quantum InfiniBand経由で数万個のGB200スーパーチップを接続できる構成により、大幅にスケールアップできる。

NVIDIAの新しいDGX SuperPODアーキテクチャーは、生成AIの要求に応えるように設計されており、NVIDIA BlueField-3 DPUを含む統合コンピューティングファブリックと、NVIDIA Quantum-X800 InfiniBandネットワーキングのサポートを特徴としている。このセットアップでは、各GPUにかなりの帯域幅が提供され、第4世代のNVIDIA SHARPテクノロジーを活用してネットワーク内コンピューティング機能が強化される。DGX SuperPODは、高性能ストレージソリューションとシームレスに統合できるように設計されており、AIアプリケーションの最適なパフォーマンスを保証する。

DGX SuperPODに加えて、NVIDIAは、AIモデルのトレーニング、微調整、推論に適したAIスーパーコンピューティングプラットフォームであるDGX B200システムを導入した。空冷式ラックマウントDGX B200には、8基のBlackwell GPUと2基の第5世代インテルXeonプロセッサーが搭載されており、AIパフォーマンスが大幅に向上する。NVIDIAの包括的なソフトウェアスイートと専門家によるサポートを利用して、お客様のAIインフラストラクチャーの導入と最適化を支援できる。新しいNVIDIA DGXシステムは、同社のグローバルパートナーを通じて今年後半に発売される予定だ。

出典:プレスリリース