OpenAIは、Sam Altman 氏がCEOの職を辞任し、リーダーシップの変更を発表した。同社最高技術責任者のMira Murati氏が暫定CEOに就任する。取締役会は現在、永久後継者を選定中だ。OpenAIの経営陣の一員として5年間勤務しているMurati氏は、会社の価値観、運営、ビジネスを深く理解しているため、スムーズな移行が確実に行われることが期待されているという。

Murati氏の任命は、Altman氏が一貫して率直なコミュニケーションをとっていなかったため、取締役会の責任を果たす能力が妨げられたと取締役会の審査プロセスが結論付けたことを受けて行われた。取締役会は、Altman氏が今後もOpenAIをリードし続ける能力に自信がないことを表明した。Murati氏は既に同社の研究、製品、安全部門を率いており、暫定CEOの役割に就くのに非常に適任であるとみられているとのこと。

取締役会は、OpenAIの設立と成長に対するAltman氏の貢献に感謝の意を表明する一方、会社の将来には新たなリーダーシップが必要であるとも述べた。理事会は、汎用人工知能が全人類に利益をもたらすことを保証するというOpenAIの使命に引き続き取り組んでいる。移行の一環として、Greg Brockman氏は取締役会会長を辞任するが、同社での職務は継続し、CEO直属となるとのこと。

2015年に非営利団体として設立されたOpenAIは、その使命、ガバナンス、監視を維持しながら資本を調達するために2019年に再編された。著しい成長を遂げているにもかかわらず、取締役会はOpenAIの使命を推進し、憲章の原則を守るという基本的な責任を維持しているとのことだ。

ソース:OpenAI Blog