Operaは、Operaのネイティブブラウザー用AI「Aria」のユーザー数が2023年7月28日に100万人を突破したと発表した。Ariaは、情報の検索、フォームへの記入、言語の翻訳などのユーザーのタスクを支援する生成AIだ。Android用Operaブラウザーとデスクトップ用Operaブラウザーのユーザーが利用できる。

Operaは、年初から自社製品に生成AIを組み込んでいる。2月に同社はOpenAIとの提携を発表し、1力月以内に人気のChatGPTプラットフォームがブラウザーのサイドバーに統合された。Operaはまた、AIプロンプトなどの独自の新しいAIソリューションを開発した。これにより、ユーザーは生成AIサービスとの会話を迅速に開始して、記事を短縮または説明したり、ツイートを生成したり、強調表示されたテキストに基づいて関連コンテンツをリクエストしたりできる。

5月のAriaの発表は、同社のAIサービスの急速な導入における新たな一歩だった。Opera独自の「Composer」インフラストラクチャーに基づいたAriaは、OpenAIのGPTテクノロジーに接続し、ウェブからのライブ結果などの追加機能によって強化されている。簡単に拡張可能なComposerを使うと、Ariaは複数のAIモデルに接続できる。将来的には、Operaの主要パートナーによる検索やAIサービスなどのさらなる機能を統合することで拡張される予定だ。

AriaとAIサービス全般が、Operaの今後の戦略の鍵となる。同社の新たに再設計された主力デスクトップブラウザーであるOpera Oneは、これから起こることの前触れだ。ゼロから再構築されたOpera Oneは、Ariaをネイティブに統合し、AIベースのブラウジングの新時代の到来を告げる。新しいデザインは、既存の生成AIツールのためのスペースを作るだけでなく、Operaが近い将来発表する予定のAIサービスの基礎も築くことになる。