Oracleは最近、2 つの重要な取り組みを開始した。1 つはクラウドと AI の専門知識に対する需要を満たすための無料のトレーニングと認定プログラムの開始、もう 1 つは人事の生産性を向上させるための生成 AI機能の導入である。

無料のトレーニングと認定プログラム

Oracleによると、同社は無料のトレーニングと認定プログラムを提供することで、クラウドとAIのエキスパートに対する需要の急増に対応している。AIと機械学習のキャリアを加速することを目的としたこのプログラムは、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)、AI/ML、データ管理、Oracle Fusion Cloud Applicationsなど、需要の高いさまざまなスキルをカバーしている。カリキュラムはオンデマンドの学習パスで構成され、準備コース、模擬試験、認定試験が提供される。 このプログラムはスキルレベルに関係なく世界中の個人が利用でき、コースは13カ国語で提供されている。Oracleは、OCI、AI/ML、データ管理、Oracle Fusion Applicationsを使用したソリューションの設計と実装に必要なスキルを学習者に提供することを目指している。

認定プログラムでは、デジタルトレーニング カタログ全体、Oracleエキスパートとのライブセッション、エンドツーエンドの認定エクスペリエンス、およびキャリアリソースへのアクセスが提供される。Oracle Cloud Infrastructure (OCI)、Oracle Data Management、Oracle Fusion Applications Business Process Foundationsの認定をカバーしている。

生成AI機能の導入で人事の生産性を向上

さらに同社はOracle Fusion Cloud Human Capital Management (HCM)にAIを活用した生成機能を導入した。Oracle Cloud Infrastructure (OCI)の生成AIサービスを活用するこれらの新機能は、人事プロセスを強化し、生産性を向上させ、候補者と従業員のエクスペリエンスを向上させることを目的としている。組み込まれた生成AIは、従業員がコンテンツをより効率的に作成できるように支援し、自然言語処理に基づいて有用な提案を提供し、複数のデータソースからの重要な洞察の要約を提供する。 顧客は独自のデータを使用することで、生成AIモデルを特定のビジネスニーズに合わせて調整し、データのセキュリティーと正確性を確保できる。Oracleは、こうしたAIの進歩によって人事の生産性を変革し、プロセスを合理化することを目指している。

新たに組み込まれた生成AI機能には次のものが含まれる。

  • オーサリング支援:求人、パフォーマンス目標、HRヘルプデスク記事の草稿を迅速に生成することで、コンテンツ作成を効率化する。
  • 提案:自然言語処理と組織の言語スタイルに基づいて、自動化された推奨事項と開発のヒントを提供する。
  • 要約:従業員のパフォーマンスのレビューや目標の進捗状況など、さまざまなデータソースからのコンテンツを要約することで、重要な洞察を明らかにする。