インシデント管理サービスを提供するPagerDutyは2023年7月26日に生成AIによる新機能を発表した。生成AIを利用して自動化機能を強化し、インシデント対応や重要なシステム運用におけるDevOpsを促進するもので、PagerDuty Operations Cloudのベータプログラムで利用可能になる。

機能1:Status Update情報の作成

PagerDutyの生成AIを利用した「status update」機能は、ステータス更新情報をAIが自動的に生成し保存し、進行中の状況を自動的に関係者に伝える。オンコール担当者は目の前のインシデント対応だけに集中できるようになる。

特徴2:高度なプロセスオートメーション

PagerDuty Operations Cloudでは、予期しない問題に対処するための自動化機能を提供しているが、新たに生成AIを使ったローコード作成機能を提供する。ユーザーは自動生成されたコードを必要に応じて変更するだけで、自動化されたワークフローをより効率的に作成できる。

機能3:インシデント事後分析レポートの草案作成

さらに、インシデントの事後レポートを生成AIで作成する機能を提供する。この機能ではAIがインシデントの開始から解決までを追跡し、必要な情報を収集して、包括的なレポート草案を作成する。 そのレポート案では、主要な調査結果、根本原因、改善領域のほか、将来の同様のインシデントが発生するのを防ぐための推奨アクションを提示する。
PagerDutyはAI関連の作業の中心に人間を置くことを重視しており、生成AI機能の開発を続ける中で、ユーザーからのフィードバックを歓迎している。ユーザーは、ベータプログラムにサインアップすれば、AIを活用した新しい機能を体験し、フィードバックを送れる。