サルエド(東京都渋谷区)は、営業教育の自動化を実現するシステムの受託開発業務を開始すると発表した。同社は、全社員と全商談に対してアドバイスを提供するアプリケーション、AI上司「サルトル」の開発を進めている。その最大の特徴は、トップセールスの最良知見を搭載したAIである。受託開発では、各社が蓄積する社内の研修テキストや訓練マニュアル、営業チェックリスト、SFAなどの情報をこのAIに取り込み、独自の「営業DXインフラ」を構築し、成約の増加と社員の成長を後押しするという。

サルトルの受託開発では、各社の営業上の課題やニーズを把握した上で、最適な機能をカスタマイズする。具体的には、面談の進め方や留意点を事前に示す「ガイド」、オンライン面談の進展や成り行きに応じて基礎的なセオリーや実践的なノウハウを同時並行で示す「カンペ」、面談の悪かった点・良かった点・改善点を総括して示す「スコア・コメント」などがある。これらの便利な機能は、インサイドセールスで用いるオンライン商談システムや固定電話はもちろん、フィールドセールスで用いるタブレットやスマートフォンにも実装するという。

また、サルトルは多忙を極める上司に代わり、オンライン商談では「同席営業」の形で、リアル商談では「同行営業」の形で数字づくりに寄り添う。さらに、導入済みのSFAと連携し、情報入力の省力化や営業日報への自動フィードバックを行う。これにより、SFAが上司の関与なしに部下の成績が伸びる営業DXインフラに生まれ変わり、現場での利用が定着するという。

「サルトル」の強みは、顧客への働きかけや顧客とのやり取りに的確な助言・採点をリアルタイムで行うAIである。そして、そのアドバイスの有効性を担保するのが『営辞峰〈全6巻〉』という特別編纂の学習データである。営業に特化したコンサルタントが膨大な時間を費やし、上位3%の成績優良者が順守するナレッジを抽出して汎用性に留意しながら標準化している。受託開発ではこの学習データに、各社が保有する情報資産から作成した独自の営業知見を追加するだけで済む。これにより、開発に要する「時間・労力・費用」を大幅に削減できるとのことだ。

出典:プレスリリース