スカイディスク(福岡県福岡市)は、飲料品の製造・販売を行うニットービバレッジ(富山県下新川郡)に、製造業向けAI×SaaS生産スケジューラー「最適ワークス」を導入したと発表した。ニットービバレッジは、この導入により、日々の計画変更に伴う業務負荷の軽減と、最適な製造順序による生産計画立案の標準化を目指すという。

「最適ワークス」は、あらかじめ設定した条件を加味して、AIが生産計画を立案するAI×SaaS生産スケジューラーである。直感的な操作で設定条件の変更や修正が可能で、属人化しやすい計画立案業務の効率化、最適な生産計画による生産性向上を実現するという。

ニットービバレッジは多品種生産でプライベートブランド飲料の受託製造(OEM生産)を中心に製造販売する飲料メーカーである。最適ワークスを導入したのは、ペットボトル飲料の充填工程である。従来は、熟練の計画担当者が、最終生産量、多数の製造条件、製造オペレーションへの配慮など、複雑な諸条件を考慮した計画作成を行ってきた。しかし、市場状況や原材料の手配状況によって計画修正が頻繁に発生し、担当者への大きな負担となっていたという。

2022年6月よりスカイディスクの「最適ワークス」導入を開始し、現在、実ラインでの運用を見込んでいる。「最適ワークス」は、特有の製造条件をデータとして設定しておくことで、担当者に代わって条件を考慮した最適な生産計画を短時間で立案する。最適な生産計画立案により、設備稼働率の保持、製品の安定供給、在庫の適正化、余剰人員の抑制など、さまざまな波及効果が期待される。また、品種の切り替えを減少させることで、洗浄処理などにかかる資材(洗浄剤など)の使用量削減といった副次効果も見込めるとのことだ。

出典:プレスリリース