Snowflakeは、Mistral AIと戦略的提携を締結し、Mistral AIの高度な言語モデルをデータクラウドに統合することで、Snowflakeの顧客の機能を強化した。Snowflake VenturesによるMistralのシリーズA資金調達への投資によって強化されたこの提携は、データのセキュリティーとガバナンスを確保しながら大規模な言語モデルを効果的に活用するためのツールを企業に提供することを目的としている。

卓越したパフォーマンスと多言語の流暢さで知られるMistral AIの最新言語モデル、Mistral Largeが、Snowflakeユーザーにアクセスできるようになった。このモデルは、高度な推論能力と、フランス語、英語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語を含む複数の言語の習熟度を誇る。さらに、Snowflakeの製品には、GPT3.5ベンチマークを超えるオープンソースモデルであるMistral 8x7Bと、迅速な応答と効率を目的に設計されたMistral 7Bが含まれている。これらのモデルは、エンタープライズデータを使用したAIアプリケーションの開発を促進するマネージドサービスであるSnowflake Cortexの一部だ。

SnowflakeのCEO、Sridhar Ramaswamy氏は、Mistral AIのような強力な言語モデルの統合を通じて、顧客向けのAI駆動アプリケーションの作成を簡素化するという同社の取り組みを強調した。同氏は、企業がデータクラウドの安全な環境内で新しいAIユースケースを探索できるようにする上でのSnowflake Cortexの役割を強調した。Mistral AIのCEO兼共同創設者であるArthur Mensch氏もこの意見に同調し、AIテクノロジーを世界中の組織にとってよりアクセスしやすく有益なものにするという両社の共通の目標を強調した。

Snowflakeは、感情分析や要約などのタスクに特化した言語モデルのサポートを含め、生成AIの取り組みを拡大し続けている。同社の生成AIへの投資は、Snowflake Cortex LLM Functionsのパブリックプレビューで明らかだ。これにより、ユーザーはAIを企業データと組み合わせてさまざまなアプリケーションに利用できるようになる。SnowflakeのAI Allianceへの参加は、責任あるAI開発の促進とAIテクノロジーの範囲の拡大に対する同社の献身的な姿勢をさらに示している。

出典:プレスリリース