Tachyumは、同社のProdigy Universal Processorが新しいhigh-performance computing(HPC)および人工知能(AI)スーパーコンピューターデータ センターの機能をどのように強化するかを詳細に説明したホワイトペーパーを発表した。このプロセッサーは、現在のスーパーコンピューターのパフォーマンスを超えるように設計されており、将来のシステムに設定されたベンチマークを超えることを目指している。Prodigyのアーキテクチャーは、均質なスーパーコンピューター環境を実現し、開発、導入、メンテナンスを簡素化するように設計されており、現在システムアーキテクチャーによって制限されているAIデータセンターや研究施設にとって理想的なソリューションとなっているとのこと。

同社のエンジニアリングチームは、並外れたパフォーマンス レベルを誇るProdigy対応スーパーコンピューターを開発した。これは、50エクサフロップスの倍精度浮動小数点演算と、大規模な言語モデルの8ゼッタフロップスのAIトレーニングを達成できる。米国企業から委託されたこのスーパーコンピューターは、計算能力を大幅に向上させることが期待されている。このホワイトペーパーでは、Prodigyのカスタムラック設計についても強調している。これは、データセンターのスペースを最適化するモジュラー アーキテクチャーを備えた、4ソケット1Uサーバー33台、合計132個のProdigyプロセッサーを収容する水冷46RUラックを特徴としているという。

さらに、Tachyumの包括的なHPC/AIソフトウェアスタックは、ProdigyファミリHPC/AIクラスターの展開をサポートするように設計されており、ファームウェアからアプリケーションまで完全なサポートを提供する。ソフトウェアチームは、HPL LINPACKベンチマーク用のパッケージと他のHPCアプリケーションをProdigy FPGA上のAI機能と統合することに成功した。Prodigyのアーキテクチャーにより、データセンターサーバーは計算タスク間を動的に切り替えることができるため、専用のAIハードウェアの必要性がなくなり、資本支出と運用支出の両方が大幅に削減される。このプロセッサーには192個のカスタム設計の64ビットコンピューティング コアが統合されており、クラウドワークロードでは主要なx86プロセッサーの最大4倍、HPCでは最高パフォーマンスのGPUの3倍、AIアプリケーションでは6倍のパフォーマンスを実現するとのことだ。

出典:プレスリリース