Matterport(カリフォルニア州サニーベール)は、空間データとAIを活用した新たなAI機能群を発表。これにより、マーケティングや設計、建設、施設管理ソリューションが強化され、建物空間の分析方法が変わる。同社のデジタルツインから生成される自動測定やレイアウト、編集、レポート機能が提供される(https://matterport.com/ja/releases/2024-winter)。

Matterportの会長兼CEO、RJ Pittmanは「建築された世界を理解し、アクセスする方法を変えることが私たちの使命」と述べる。同社の3Dデジタルツイン技術は、バーチャルツアーの業界標準を確立し、世界中の不動産に前例のない情報とカスタム機能を提供している。

新しいショーケースプラグイン群も発表された。これにより、ユーザーはコンパスやミニマップを使って建物内を直感的に探索でき、営業担当者の名刺情報や自動生成レポートへのアクセスが容易になる。不動産営業担当者は物件見学をオンラインでブランディングし、プロパティマネジャーや施設管理者は重要な情報をバーチャル空間に挿入できる。

さらに、MatterportはRICS基準に準拠したフロアプランを充実させ、色付きの平面図やブランディングのカスタマイズ、多言語オプション、家具の追加や削除などの機能を提供。営業担当者は現場訪問を減らし、購入検討者に魅力的な提案が可能になる。

また、MatterportはCADファイルアドオンを正式リリース(https://matterport.com/ja/cad)。これにより、デジタルツインから得られる点群データをAutoCADやDXF形式の2次元図面に変換できる。設計者が使用しやすい形式に変換し、建設および設計部門が現状を効率的に文書化するためのソリューションを提供する。

新しい生成AIプロジェクト「Genesis」のプレビューも発表された。ユーザーは建物内の家具や物品を除去し、AIが提案するインテリアデザインで不動産を再想像できる。Project Genesisは今年後半に限定的なベータ版リリースを予定している。

出典:プレスリリース