Lyticsのプレスリリースによると、顧客データプラットフォーム(CDP)を提供するLyticsとGoogle Cloudは、高度なAI機能の統合を通じてアナリティクスを改善する戦略パートナーシップの強化を発表した。Lyticsは、Google Cloudの顧客向けのプレミア顧客データプラットフォームであり、100%Google CloudネイティブのCDPを提供している。この強化により、Google Vertex AIを搭載した3つのCDP機能、すなわちLytics Audience Generator、Lytics Customer Profile Contextual Chatbot、およびLytics Schema Copilotが導入される予定である。

これらの機能により、企業の顧客はAIの力を活用し、データ管理とエンリッチメントと発見プロセスを強化できる。Google Vertex AIのサポートにより、Lyticsはファーストパーティデータへのシームレスなアクセスを提供し、企業が貴重なインサイトを活用し、市場投入までの時間を短縮できる。

Lytics Audience Generatorは、ビジネスユーザーが大規模言語モデル(LLM)を使ってウェアハウスデータに直接問い合わせができる。これは、顧客セグメントのアドホックな探索と活性化を可能にし、ターゲティングとパーソナライゼーションを強化する。初期テストでは、セグメンテーションワークフローの効率が5倍以上向上していることが確認されているという。

Lytics Customer Profile Contextual Chatbotは、各顧客のユニークな好みに基づいてカスタマイズされた応答を提供することで、従来を超えるインタラクションを実現しようというものだ。Vertex AIを搭載し、Lyticsの顧客プロファイルに保存されている豊富な顧客データを活用することで、リアルタイムでコンテキスト駆動型の会話を実現するという。パーソナライズされた体験を幅広く推進しながら、顧客満足度とロイヤルティを向上できる。

Lytics Schema Copilotは、データ統合を自動化するAI搭載の機能である。ID解決ポリシーの提案、データ変換の指示、スキーマのメタデータの定義などを行う。Vertex AIの機能を活用することで、Schema Copilotは正確な顧客プロファイルの構築プロセスを合理化し、プロジェクトのオーバーヘッドを削減し、ワークフローが加速する。

プレスリリースの中で、Google Cloudのグローバルパートナーエコシステム&チャネル担当バイスプレジデントであるKevin Ichhpuraniは、「Lyticsの新しいジェネレーティブAIソリューションは、企業があらゆるセクターで使用する多くのツールやプロセスをさらに合理化してよりアクセスしやすくするのに役立ちます」、「ジェネレーティブAIとファーストパーティデータで構築したユーザー中心体験の真のリーダー、Lyticsとのパートナーシップを深めることにより、業界が顧客体験をデジタル変革できるよう支援したいと思います」と述べている。