Amazonウェブサービス(AWS)は、ヨーロッパ最大のホスピタリティ企業Accor SAが独自の生成人工知能(AI)ソリューションを開始したことをAWS re:Inventで発表した。AWSを使用して開発された新しいTravel Assistantは、ゲストが旅行の好みに基づいて最高の体験を見つけるのを支援する直感的な会話インターフェイスを備えており、それによって予約プロセス全体を変革するという。

Accorは、Travel Assistant製品を皮切りに、ゲストの旅行体験を再発明するためにAWSとのパートナーシップを拡大した。Amazon BedrockとAmazon SageMakerを使用するAIプラットフォームは、専門の旅行代理店サービスを模倣し、ゲストをカスタマイズしたディスカッションに参加させ、旅行を強化するための体験の提案を作成する。トラベルアシスタントは宿泊予約にとどまらず、ゲストが従来の検索では見逃す可能性のあるアクティビティー、特別オファー、体験などを明らかにするという。

Travel Assistantは、AWSの機械学習と生成AI機能を利用して、ゲストの好みを学習し、それに適応する。これにより、Accorは、ビジネスとレジャーの体験を同じ旅行に組み合わせる複合的なゲストに対応できるようになる。生成AIは、ホテルの場所や施設だけでなく、何百万ものオンラインソースを使用して、ショッピング、食事、エンターテイメントの分野で最も関連性の高い地元の観光スポットをまとめて推奨できるとのこと。

新しいテクノロジーにより、予約プロセスが簡素化され、コンバージョン率と収益が増加し、Accorのコンタクトセンターでの通話量が削減される。また、これは、EU一般データ保護規則(GDPR)に完全に準拠し、最高のデータプライバシー基準に対するAccorとAWSの取り組みを反映している。これにより、ゲストは個人データが安全に保たれた状態で、予約旅行の開始時からパーソナライズされた旅行体験を楽しむことができるとのことだ。

出典:プレスリリース