AMDは最近、「Advancing AI」イベントで業界のトッププレーヤーとのコラボレーションを披露し、さまざまなセクターにわたる新しいAIソリューションの統合を強調した。MicrosoftはAMDのInstinct MI300Xアクセラレーターを使用してAzure VMシリーズを強化する予定だが、MetaはAI推論にROCm 6を利用し、同じテクノロジーでデータセンターを強化する予定だ。Oracleはまた、これらのアクセラレーターを自社のクラウドインフラストラクチャーと今後のAIサービスに組み込む意向も明らかにしたという。

このイベントでは、Dell、HPE、Lenovoなどの主要なデータセンターインフラストラクチャー プロバイダーが、AMD Instinct MI300アクセラレーターを採用する計画を発表した。DellはAIワークロード向けにPowerEdgeサーバーを強化することを目指しており、HPEはそのテクノロジーをエンタープライズソリューションに統合し、LenovoはそれをThinkSystemプラットフォーム全体に展開してさまざまな業界にサービスを提供する。Supermicroやその他の企業も、自社製品にAMDのアクセラレーターを組み込んで、この技術の適用範囲を拡大する予定だという。

AMDのAIソフトウェアの進歩も焦点となり、生成AIと大規模言語モデルに最適化されたオープンソースソフトウェア スタックであるROCm 6が導入された。この最新バージョンは大幅なパフォーマンスの向上を約束しており、Databricks、Essential AI、LaminiなどのAIスタートアップ企業からの支持を集めている。さらに、OpenAIはAMD InstinctアクセラレーターをTriton 3.0フレームワークに統合する予定で、開発者にとってAMDのAIハードウェアのアクセシビリティーが広がるとのことだ。

出典:プレスリリース