MIT newsによれば米国沿岸警備隊(USCG)の砕氷船Healyが撮影した北極の画像データセットが北極を対象にしたAIの研究を推進している。

地球温暖化と海氷の融解により北極が急速な変化を経験している中、困難な環境を乗り越えるために、このデータセットを活用してAIツールで海洋の認識を強化できるようになる。

記事によれば、北極圏での交通量の増加に伴い、違法漁業を含む国家安全保障上の懸念が生じているが、北極の画像データセットは限られている。Healyのカメラシステムの データセットは、北極の詳細な視点を提供し、海軍の任務計画とAIツールによる自動分析をサポートする。USCGのJo Kurucar氏によると、AIツールは北極のUSCG資産の戦力を倍増する役割を果たし、効率を最大化するという。

既にリンカーン研究所とUSCG研究開発センターは協力して、データ収集のための寒冷地画像監視プラットフォーム(CRISP)を構築した。CRISPシステムには、過酷な海洋環境向けに設計された長波赤外線カメラが含まれている。CRISPチームは、秋にUSCGミッションが終了した後、約4テラバイトのデータセットを公開する予定だ。このデータセットは、北極航行のための広範なAI研究をサポートすることになるだろう。