AIの安全性を専門とするAutoAlign社は最近、親会社から独立し、大規模言語モデル(LLM)と連携するように設計された新しいAIセキュリティーファイアウォールSidecarを発表した。このテクノロジーは、LLMの一貫したセキュリティーを確保するために適応し進化するツールを企業に提供することを目的としている。同社はまた、カナダのKPMG社と提携し、AutoAlign社のソリューションをTrusted AIフレームワークに組み込み、AI展開のコンプライアンスとセキュリティーをさらに強化する。

AutoAlignの暫定CEOであるDan Adamson氏は、AIテクノロジーの急速な進歩に対応できるAIセキュリティーソリューションの必要性を強調した。同氏は、従来のセキュリティー対策はすぐに時代遅れになってしまうと指摘し、それがSidecarの開発につながったと述べている。このソリューションは、柔軟性と継続的な改善が図られるように設計されており、企業が現代のAIの複雑さに対応できるセキュリティーシステムにアクセスできるようにする。

AutoAlignのSidecarは、バイアスや不正確さなど、生成AIに関連するリスクに対処するように設計されている。このテクノロジーはLLMと連携して動作し、リアルタイムのフィードバックと修正を提供してモデルの精度を高める。これにより、企業はセキュリティーやコンプライアンスを犠牲にすることなくAIモデルの高いパフォーマンスを維持し、さまざまなユースケースにシームレスに適応できる。

KPMGとの提携は、AIをビジネスプラクティスに責任を持って統合するという共通の取り組みを強調するものだ。AutoAlignのCTOであるRahm Hafiz氏とKPMGのリスク分析担当ナショナルリーダーであるVen Adamov氏は、両者とも効果的で安全なAIソリューションの提供に尽力すると表明した。このコラボレーションの目的は、AIテクノロジーを業界全体で安全に活用し、意思決定プロセスと顧客とのやり取りを強化することだ。

出典:プレスリリース