テルアビブに本拠を置く新興企業Briaは、モデルの透明性と知的財産権に焦点を当てた、ビジュアル生成AIのオープンプラットフォームを提供している。このプラットフォームは現在、テキストを画像に変換し、既存の画像を変更するモデルを提供しており、年内にテキストからビデオへのAI機能と画像からビデオへのAI機能を導入する予定だ。同社のCEOであるYair Adato氏は、製品チームの時間とリソースを節約するプラットフォームの機能を強調し、高度なAIモデルを製品に迅速に統合できるようにした。
このスタートアップのツールは、広告代理店や小売業者がマーケティングビジュアルを効率的に作成するために利用しており、クリエーティブ スタジオはストック画像の作成やビジュアル編集にこのモデルを活用している。Briaの事前トレーニング済みモデルとAPIは、多数の企業クライアントに採用されている。同社の開発プロセスには、NVIDIA NeMoフレームワークとNVIDIA TensorコアGPUの使用が含まれており、高スループットかつ低遅延の画像生成が容易になる。Briaは、視覚生成AIモデルのパフォーマンスを強化するためにNVIDIA Picassoも導入している。
Briaの倫理的なAI実践への取り組みは、アーティストが音楽ストリーミングサービスから稼ぐ方法と同様に、クリエイターが作品の使用に対して報酬を確実に受け取るアトリビューション プログラムにも及ぶ。このアプローチは、モデルをさらにトレーニングするクライアントも含め、全てのクライアントに必須だ。ライセンス付きのデータセットを使用することで、同社はデータのクリーニングやコンテンツの管理タスクから解放される。
このスタートアップのNVIDIAアクセラレーションモデル スイートには、超解像度とオブジェクト操作のモデルに加え、速度に最適化されたものと高解像度に最適化された2つのテキストから画像へのバージョンが含まれている。Briaは、電子商取引などの特定の業界向けにモデルを調整し、画質の向上とレーテンシーの削減に継続的に取り組んでいる。同社は、推論を高速化するために、NVIDIA Triton Inference ServerやTensorRTなどのNVIDIAのハードウェアとソフトウェアを利用している。Briaはクラウドコンピューティング リソースからも恩恵を受けており、NVIDIA Inceptionの一員として技術サポートとAIプラットフォームの指導を受けている。
ソース：NVIDIA Newsroom
