キャメルテクノロジー(東京都新宿区)は、コールセンターの通話ログから個人情報を自動でマスキングするAIモデル「japanese-gpt-1b-PII-masking」を開発した。氏名や住所などの情報を高精度で検知し、マスキングする機能を持つ。このモデルは、10億パラメータの大規模言語モデルを基に、5000件の通話ログでファインチューニングされている。

同社によると、このAIモデルは再現率と精度が共に95%を達成しており、コールセンターの通話ログ分析時の個人情報保護に大きく貢献する。オンプレミス環境やクラウド環境での利用が可能で、セキュリティ基準の高い企業でも導入しやすい設計となっている。

モデルはHuggingFaceで公開されており、デモサイトを通じてその性能や速度を体験できる。個人情報マスキングのデモは「https://huggingface.co/spaces/cameltech/japanese-gpt-1b-PII-masking-demo」で利用可能だ。

キャメルテクノロジーは、今後もAIソリューションの開発を進め、企業のVoC活用を支援する。個人情報のセキュアな取り扱いと生成AIの活用を両立させ、企業のデジタルトランスフォーメーションを後押しする方針だ。

出典:プレスリリース