Cerebras SystemsとUAEを拠点とする技術グループであるG42が提携し、9台の相互接続したスーパーコンピューターからなるネットワークである「Condor Galaxy」を立ち上げたと発表した(2023年7月20日)。今回の提携は、AIモデルのトレーニング時間を大幅に短縮し、業界の新時代のイノベーションへの道を開くことを目的だという。

最初に提供する「Condor Galaxy 1」(CG-1)はカリフォルニア州サンタクララに設置されており、64台のCerebras CS-2システムを統合したAIスーパーコンピューターネットワークを形成している。5400万コアを搭載し、4EFLOPS(エクサフロップス。1秒400京回の演算が可能)の性能を誇る。

CerebrasとG42はCG-1をクラウドサービスとして提供し、顧客が物理システムの管理に煩わされることなくAIスパコンの能力にアクセスできるようにする。CG-1では、複雑な分散プログラミング言語を使用せずに、最大5万トークンの長いシーケンスでのトレーニングをネイティブにサポートするという。

CerebrasとG42は、こうしたスパコンをさらに2台、CG-2とCG-3として、2024年初頭に米国に配備する計画で、これら3台のAIスパコンは、相互接続されたシステムのネットワークの一部となり、12EFLOPSもの計算能力を提供する。最終的には36EFLOPSになるという。