The Vergeは最近の記事で、CNETがAIポリシーを改訂し、過去の論争に対処したと報じましたCNETの新しいポリシーによれば、同社はデータ分析やストーリー作成などにはAIを活用するが、記事をAIだけに書かせることは絶対にない、必ず事実確認を人間が行う、としている。製品テスト記事にAIを使うこともしない。そしてAIが生成した画像や動画も使わない。既存の市販ツールを対象とするAI機能を除き(おそらくAdobe Senseiなどを想定していると思われる)、AIで生成された画像を公開しない。

さらにCNETは、何かのテキストが自社のAIツールを利用したものである場合は常に、記事の先頭にある2番目の署名欄にその旨を開示するという。人工知能について議論している記事には、同社によるAIの使用を説明するページへのリンクを表示する。そして、AIツールのテストを継続し、コンテンツとアドバイスを強化するために、各ツールを活用する際のポイントや改善点を読者に常に知らせると表明している。

今回のAIポリシーの更新は、編集スタッフが労働組合を結成し、AIツールの使用と編集の独立性について懸念を表明したのと同時期に始められたものだ。AIをジャーナリズムでどう活用すべきかについては今後も検証していく必要がある。