CyberAgent(東京)のAmebaLIFE事業本部は、マンガIP事業部が開発した生成AIと自社サイト上のデータを活用した書籍推薦システムを紹介した。電子書籍のサービスが拡大し、ウェブ発の人気マンガ作者が生まれるなど、漫画の電子化が進む中、より多くの作品・より読者にマッチする作品をレコメンドする重要性が増している。Amebaマンガでは、自社で取り扱う100万冊以上のコンテンツやレビューなどユーザーの評価データなどを、OpenAIのAPIを合わせて、自由入力に対して適切な作品の推薦を行えることを目標にした書籍推薦システムを開発しているとのこと。

作品推薦システム、通称「AI書店員」は、ユーザーの自由入力に対しておすすめの漫画を推薦するシステムである。現在は事業部のSlackワークスペースで利用できるチャットボットとして公開されている。レスポンスは、おすすめの作品とその作品のAmebaマンガページへのリンクが作成される。ユーザーインターフェイスはSlackを用いており、生成AIの特徴を把握するために、構築しやすい環境で検証ベースで開発しているという。

「AI書店員」の実装・アーキテクチャーについては、ユーザーとのやり取りはSlackのメッセージで行い、OpenAIのAPIを呼び出す実装と自社データをEmbeddingしてレスポンスを整形し、回答をSlackで返す部分の実装はNode.js、インフラ環境はAWS Lambdaで構築している。また後述するデータ検証でPythonも用いているとのことだ。

出典:CyberAgent Developers Blog