DeepScribeは、ヘルスケア分野における大規模な言語モデルの機能を強化および拡張するために、Amazonウェブサービス(AWS)との提携を締結した。DeepScribeは、AWS HealthScribeを自社のプラットフォームに統合することで、AIによって生成された臨床文書の効率とカスタマイズを向上させることを目指している。この提携により、AWSの医療システムパートナーもAWS Marketplaceを通じてDeepScribeのソリューションを利用できるようになる。

同社はこれまでに300万件を超える匿名化された臨床会話を処理しており、高度なHealAIを含む独自の大規模言語モデルのトレーニングに役立っている。Amazon SageMakerの分散GPUを利用するHealAIは専門的なトレーニングを受けており、GPT-4などのよく知られたモデルよりも臨床文書の精度が高くなる。これらの改善は、DeepScribeと提携した医療システムに既に恩恵をもたらしている。

Covenant HealthCareの副社長兼CIOであるFrank Fear氏は、文書作成の作業負荷を軽減し、患者ケアを強化するDeepScribeのAIテクノロジーの変革的な影響に熱意を表明した。DeepScribeのCEO、Akilesh Bapu氏は、AWSの生成AIサービスとDeepScribeの広範なデータセットを使用して、医療提供者の文書作成の負担を軽減し、医療推論機能を向上させるという提携の目標を強調した。

DeepScribeとAWSは、公平性、セキュリティー、透明性に重点を置き、ヘルスケアにおけるAIの責任ある導入に取り組んでいる。両組織は、技術の進歩が倫理基準を満たし、患者データを保護するよう取り組んでいる。AWSの最高医療責任者であるJared Saul氏は、臨床医と患者のエクスペリエンスを同様に向上させる生成AIの可能性について指摘した。DeepScribeとAWSの共同の取り組みと今後の取り組みは、VIVE 2024やHIMSS 2024など、今後開催されるヘルスケアコンファレンスで紹介される予定だ。

出典:プレスリリース