音声技術を研究するElevenLabsのブログによると、投資家のNat Friedman、Daniel Gross、Andreessen Horowitzが主導するシリーズA資金調達ラウンドで1900万ドルを調達したと発表した。今回の資金調達は、ElevenLabsの音声AIの研究と製品開発をサポートする。この投資ラウンドでは、Mike Krieger、Brendan Iribe、Tim O'Reillyといったエンジェル投資家が参加。Andreessen Horowitzも取締役会に参加した。

ElevenLabsは、今年初めのベータ版ローンチ以来、クリエーティブ、エンターテインメント、出版分野から100万人以上の登録ユーザーを集めているという。このプラットフォームでは、ユーザーは合成音声、クローン音声、または性別、年齢、アクセントの好みに基づいてカスタマイズされた人工音声を使ってテキストを音声に変換できる。

今回ElevenLabsが発表したのは、ユーザーが数分で完全なオーディオブックを作成できる機能だ。これにはオーディオコンテンツの作成も含まれ、著者や出版社に魅力的なオーディオフォーマットのためのツールを提供する。さらに、ElevenLabsのAI音声検出モデルは、プラットフォームの音声分析と処理能力を強化するものだと説明されている。

ElevenLabsは、メディアとストーリーテリングにおける言語の壁を取り払うことに尽力していると述べた。同社はまた、クリエイターに力を与え、生成系メディアのための安全で責任あるソリューションを提供するよう努めているとしている。

今後、ElevenLabsはAIダビングツールを発表する予定であり、オリジナルの話者の声を保持したまま、ビデオをあらゆる言語にダビングできるようにする。また、音声サンプルからAIが生成したコンテンツを識別する画期的なツール、AI Speech Classifierも発表する予定だ。