医療画像AI開発プラットフォームの著名なプレーヤーであるFlywheelは、Microsoft Azure上でのSoftware-as-a-Service (SaaS)データ管理ソリューションを発表した。このプラットフォームはNVIDIA MONAIおよびAzure Machine Learning Studioと統合されており、高品質のAIアプリケーションの開発と展開を容易にするように設計されている。この新しいSaaSサービスは、2015年から運用されている同社のマネージドサービスの進化版であり、ヘルスケア分野全体の医用画像研究とAIモデル開発の進歩を促進することが期待されているという。

Flywheelが提供するプラットフォームは、安全でスケーラブルでユーザーフレンドリーなSaaSソリューション内で標準化されたデータセットをキュレーションするための堅牢なインフラストラクチャーを提供する。AIモデル開発のためのデータの準備とトレーニングのプロセスを加速するように設計されており、製薬会社やライフサイエンス会社、研究機関、医療提供者など、医療エコシステムのさまざまな関係者間の研究をサポートするとのこと。

FlywheelとMicrosoftおよびNVIDIAとの協力は、医療分野における長年の障壁を克服すること、特に医療画像データから貴重な洞察を引き出すことを目的としている。この提携により、医療画像データの管理、キュレーション、分析が迅速化され、それによって個別化されたケア、臨床研究、および現実世界の証拠が前進すると期待されているという。

FlywheelのSaaSソリューションは、Microsoftとの契約に従い、Azure Marketplaceで利用できるようになった。Flywheelが提供するソリューションは、Azure Machine Learning MLOps機能およびNVIDIA MONAIと統合されており、冗長なモデル構築ワークフローを使用せずにエンタープライズ規模での臨床AIコラボレーションをサポートする。この統合により、ユーザーはモデル開発を加速し、AIモデルの再現性を可能にし、医学研究者、データサイエンティスト、その他の関係者間のコラボレーションを促進できるとのことだ。

出典:プレスリリース