Colabは最近、AIを活用したコード支援を無料プランのユーザーを含む全てのユーザーに拡張した。この取り組みにより、対象地域の個人は、Google Researchのチームによって最初に開発されたプラットフォームであるColab内でAI強化コーディングを体験できるようになる。Colabは大幅な成長を遂げ、現在では月間アクティブユーザー数が1,000万人を超え、Googleで最も広範なAI対応コーディングツールとして認識されている。Googleドライブとのシームレスな統合を提供し、ユーザーはソフトウェアのインストールや管理の手間をかけずにPythonでプログラミングできるようになるという。

このプラットフォームは、TPUやNVIDIA GPUなどのハイエンドの計算リソースへの無料アクセスを提供することで、世界中で機械学習をより利用しやすくすることに取り組んでいる。これらのリソースは通常高価だが、現在ではさまざまな開発者や研究者が利用できるようになり、プロジェクトを推進することができる。ColabのAI支援コーディング機能は、経験豊富な専門家から学生まで、機械学習とAIの専門知識を追求するあらゆるレベルのユーザーをサポートするように設計されているという。

Colabの影響は、ナイジェリアのカノにあるHausaNLPのようなチームにまで及び、大規模言語モデル(LLM)におけるナイジェリアの300以上の言語の表現を強化することに取り組んでいる。この研究は、効果的で包括的なAIシステムを開発するために不可欠だ。さらに、Colabはコード生成とコード支援チャットボットのトライアルを一部の地域のユーザーに導入しており、このトライアルは2024年まで継続される予定だ。Colab Proにこれらの機能が導入されて以来、175以上のロケールで人気を得ている。開発者のコ​​ーディング効率と理解を向上させるのに役立つ。注目すべき機能の1つである「エラーの説明」は、AIチャットボットを使用して、Colabで発生した実行エラーの説明と解決策を提供するとのことだ。

ソース:The Keyword, Google