NVIDIAは、D5レンダーでDLSS 3.5が利用可能になり、ソフトウェアの機能を強化してリアルなレイトレース ビジュアルを実現できることを発表した。このアップデートには、DLSS超解像度、Frame生成、レイ再構成が含まれており、全てAIニューラルネットワークを利用している。この機能強化は、3Dデザイナーや専門家、特に大規模なプロジェクトに取り組む人々のワークフローを改善することを目的としている。この統合は、リアルタイムビューポートのフレーム レートを向上させ、よりスムーズな編集エクスペリエンスを提供し、3D作品とのより直観的なインタラクションを可能にすることを目的としているという。

「In the NVIDIA Studio」の最新回では、3DアーティストのMichael Gilmourが、一連の長編ビデオで冬をテーマにした作品を紹介している。ウィスコンシン州アップルトンでの幼少期にインスピレーションを得たギルモアの作品は、写実的なディテールを備えた複雑な冬の世界を特徴としている。彼のビデオ編集には、「冬の崖の上のキャンプファイヤー」や「オーロラ」などのシーンが含まれており、静けさと内省の感覚を呼び起こすように設計されている。Gilmourのクリエーティブプロセスは、Unreal Engineで始まり、Ultra Dynamic Skyシステムを利用して環境効果を強化し、Blenderでのカスタム3Dメッシュを継続し、NVIDIA RTXで高速化されたレイトレーシングを利用してインタラクティブ レンダリングを行ったという。

Gilmourのワークフローには、Unreal Engineでアセットを整理し、Quixel Megascansのモデルを使用してシーンを調整することも含まれていた。 「冬の崖の上のキャンプファイヤー」シーンでダイナミックな効果を実現するために、彼はさまざまなUnreal Engineパックと、高忠実度のビジュアライゼーションのためのNVIDIAの高度なテクノロジーを利用した。GeForce RTX 40シリーズGPUにアップグレードすることで、GilmourはNVIDIA DLSSFrame生成を通じてビューポートでのインタラクティブ性をさらに向上させることができた。彼のプロジェクトの最終段階には、DaVinci Resolveでの色補正と視覚効果の追加が含まれ、全てGPUで高速化され、Spliceの穏やかな音楽で視覚効果を補完したという。

NVIDIAはまた、1月8日に開催されるCESの特別講演に視聴者を招待する。そこでは、コンテンツ作成とAIの最新の開発について話し合う。一方、Autodesk VREDにはDLSS 3.5も統合されており、ビューポートの動きがよりスムーズになり、グラフィックの忠実度が向上するとのことだ。

ソース:NVIDIA Newsroom