博報堂DYホールディングス(東京都港区)は、人間中心のアプローチでAI研究を行う「Human-Centered AI Institute」を2024年4月に設立する。AI技術の社会実装が進む中、偽情報や著作権侵害などのリスクに対応し、ガバナンスの整備が求められている。人の可能性を高め、新しい価値を創造するAI開発が必要とされている。

同グループは、広告会社から「クリエイティビティ・プラットフォーム」への変革を目指し、生活者起点のクリエイティビティを活用する。新たな関係価値の創出を目標に掲げている。新設される研究所は、AIによる効率化だけでなく、人の創造性を刺激する研究を進める。

「Human-Centered AI Institute」は、AI技術の研究開発に加え、ビジネス変革を支援する。高品質で信頼性のあるAI技術の導入と活用を目指し、グループ内のAI能力向上と実装力の最大化に努める。外部パートナーとの連携も強化する予定だ。

同研究所の代表には、AI領域の経験豊富な森正弥氏が就任する。博報堂DYホールディングスのChief AI Officerも務める予定で、研究所は約30人でスタートする。AIビジョンの確立や技術開発、グループのAI能力支援などが活動内容となる。

出典:プレスリリース